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その昔、ある球児と監督の想い。

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その昔、私が高校生だった頃。
うちの学校は、地方大会どころか、そのまた前の地区大会ですら、出ちゃ負けだった。
そのずっと昔には、スタルヒンという大投手がいた学校でもある。
地元にはその選手の名を冠した球場もあるのだ。堂々たる銅像もその前に立っている。
毎回、地区大会で負けるとその像に一礼して去る、というのが伝統と化している。

私が高校2年の冬。
同じクラスに野球部員の●●君がいた。
彼は、ある日、休み時間にグローブを大切そうに拭いていた。
「おい、●●!それどうしたんだよ。」
クラスの男子はそれを見て言った。
「買ったんだ。甲子園でこれ使うんだ。」
●●君は素で答えた。皆、笑った。皆、それをジョークと受け止めていた。

そして、3年の夏。
地区大会の一回戦。出ちゃ負けチームの我が校は、最初から全員応援。
相手は甲子園出場経験のある強豪。既に9回表に入っていた。雨が降り出し、点差は3点で負けている。スタンドは諦めムード。帰り支度を始める者もいた。
ところがだ。
突然、快音が鳴り出した。
●●君らは懸命に打っていた。走っていた。諦めてはいなかった。
あれよあれよと言う間に、逆転勝利。
それから、次も次も勝ち続けた。
試合が進むうちに、スタンドで試合を眺める私の脳裏には、●●君の冬の言葉が蘇っていた。
「甲子園で使うんだ」
あれは、ジョークなんかじゃない。本音だ。

最終的に、地区大会の代表となり、北北海道大会の準決勝まで進んだ。
そこで敗れた。●●君たちの夏は終わった。
そのとき勝った学校が、甲子園へ行った。初出場。しかし、初戦で敗退。

それから、今でも、当時の監督は言っているそうだ。
「あのときのメンバーが、一番、甲子園へ行く可能性があった」

●●君は今、どうしているのだろう。

そんな沢山の無名の球児・監督たちの熱い想いをも背負って、明日、甲子園はまた決勝戦を迎える。

頂点に立てるのは、毎年、たったの一校だ。


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広告。そんな北海道からの、心こもった安心野菜。






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